まず、結婚相談所ですが、多くの人が「本気度の高い婚活」または「婚活の王道」といったイメージを持っているのではないでしょうか。

今ほど婚活が一般化していない時代、身の回りに出会いがないけど結婚したいという人の駆け込み寺のような存在が結婚相談所でした。

昔の結婚相談所は会員の中からその人に合うと思う結婚相手候補を熟練のスタッフが選び出し、顔合わせの場を作りお見合いをするという形式で、気軽に出会える場というよりはお見合い色が濃く、本気の本気で結婚相手を探している人が登録する場でした。

費用もトータルで数十万円かかることが多く、成果が高い分費用も高かったため、「本気の婚活」というイメージが定着しました。

しかしながら、昨今の結婚相談所は昔とは少し系統が変化しています。

もちろん昔ながらのお見合いを斡旋するタイプの相談所も存在しています。

特に地域に密着し、古くから存在する老舗の相談所に多い傾向ですが、このタイプは「仲介型」と呼ばれ、今も根強い人気を博しています。

というのは、仲介型の結婚相談所は経験豊富なスタッフが存在し、自らの経験を持って相性の良さそうな異性を選び出してくれます。

また、初顔合わせの場の日時のアレンジや、当日の自己紹介、場合によっては話の仲介も間に入ってしてくれるので、自分であれこれ苦労して顔合わせのアレンジをしたり、場を取り繕う必要がありません。

昔でいうお見合いの仲人の役割を果たしてくれるため、婚活をする人はセッティングされた場で相手と話すことだけに集中することができます。

また、顔合わせの際だけでなく、その後の二人の進捗についても事細かにスタッフが把握し、熟練のアドバイスを受けることができるので、迷った時や二人の仲が行き詰まりかけた時などには間に入ってうまく仲介してもらうことができ、頼れるスタッフと二人三脚で婚活を進めることができます。

これは「仲介型」と呼ばれる昔ながらの結婚相談所の形式ですが、最近は「データマッチング型」と呼ばれる新しい形式の相談所が人気です。

データマッチング型は全国規模で展開している大企業から新興の相談所まで規模は様々ですが、インターネットを使った婚活ができるのが特徴です。

会員になり、理想の結婚相手の情報を告げることで、インターネットを通じて自分の条件に合った人が紹介されるシステムで、気になる人に連絡を送ると、相手が応じてくれれば二人でチャットをすることができ、それを通じて二人で会う約束をしたりと親交を深めて行く方式です。

同じ結婚相談所の会員とはいえ、よくわからない人に連絡を送ることやチャットをすることに抵抗がある人もいるかもしれませんが、それらのやり取りは全て相談所のサイト内のシステムで行えるところがほとんどです。

個人的なメールアドレスやLINEのIDを教えずにサイト内でやり取りができるので個人情報は守られて安全性が高く、なおかつ気軽に相手とやり取りができるということでデータマッチング型は年々登録者が増加していて今や結婚相談所のメジャーな形式になっていると言っても過言ではありません。

人気とはいえ、インターネット上で自分でやり取りをするなんて出会い系みたい、と感じた方もいるのではないでしょうか。

でも、出会い系と結婚相談所の違いはサービスの手厚さとセキュリティの高さです。

ほとんどの相談所は入会時には必ずオフィスに出向いてスタッフと顔合わせの上、身分証明書、独身証明書、収入証明書、学歴証明書で経歴詐称のない人のみが入会できるよう徹底されており、婚活についてもネットを使って自分主体で進めることはできますが、担当スタッフが就いて事細かに進捗を確認して細かな相談を受けることができます。

スタッフによる手厚いサポートが受けられるのが結婚相談所の大きなメリットといえます。

もう一つの婚活の王道といえば婚活パーティーです。

こちらはお見合いパーティーと呼ばれることもありますが、いわゆる出会いを求める男女が集うパーティーです。

パーティーといっても立食形式で自由に食事と会話を楽しむ種のパーティーではなく、婚活パーティーはしっかりとスケジューリングが組まれ、司会者によってきっちり進行されていく形式です。

その内容としては、参加者はエントリーシートまたは自己紹介カードなどと呼ばれるカードに自分の情報を記入します。

パーティーにより内容は変わりますが、大体は住んでいる地域、職業、性格、趣味、などその後の会話につながりそうな項目です。

パーティーの序盤は自己紹介タイムで、着席形式で1人2〜3分ずつ話すとベルトコンベアー形式で次の人と話す、というように異性の参加者全員と数分ずつ話す時間が持たれます。

移動する時間は司会者が仕切るので、制限時間が来たら次の人と話すというような形式になるため、情報がごちゃごちゃにならないよう気に入った人にはメモをしておきます。

自己紹介タイムが終わると気になる相手の番号を主催者に伝え、フリータイムに突入します。

フリータイムといっても実際には数分おきに司会者から話し相手を変えるような催促が入るので、一人の人とずっと話せるわけではなく、多くの人と少しずつ話すことになります。

そして気に入った相手をポスティングし、最後に結果発表。

カップリングした場合は連絡先の交換、という流れになり、その後は2人で二次会に行くもよし、次回デートの約束をするもよし、というのが婚活パーティーの一連の流れです。

パーティーというと初対面でも積極的に話しかけられる社交的な人じゃないと躊躇してしまうイメージがあるかもしれませんが、婚活パーティーの場合はこのように段取りがしっかりと組まれているので、普通のパーティーのように自ら積極的に話に行く必要はありません。

むしろ司会者の言うままに粛々と動く流れとなり、会話も一人一人と短い時間しか話すことはできないため、記入したエントリーカードの内容を話すだけで精一杯で、特に話術がなくても全く問題ありません。

また、パーティーというと大勢の中から気に入った人を選ぶ形式となるため、パッと目を引く美人やイケメン、はたまた若い男女に人気が集中して、一般的な見た目の人や年齢高めの適齢期の人は壁の花になりみじめな思いをするのではないかというネガティブイメージを持つ人もいるかもしれません。

合コンでは見た目の良い人に人気が集中する傾向はあるかもしれませんが、婚活パーティーではそれはありません。

というのは「結婚相手」を求めて参加する人が多いからです。

もちろん合コンに結婚相手を求めている人もいるかもしれませんし、結婚相手は見た目の良い人じゃないと嫌だという信念を持っている人もいるとは思います。

でも、実際、生涯を共にする相手を見つけたいと思って参加している人は見た目よりも性格、フィーリングの一致、そして経済状態など見た目よりも現実的に結婚生活に大切なものを思い描き、そういった相手を探しに来ているため、大学生の合コンのようにパッと目を引く美人やイケメンばかりモテるという現象は起きません。

むしろ堅実な職業に就いている穏やかそうな男性や、家庭的で優しそうな雰囲気の女性がモテる傾向にあるため、外見や人見知りだからといって婚活パーティーで活躍できないかといったら全くそうではないのです。

また、最近の特徴として、このような一般的なお見合いパーティー形式だけではなく、条件を絞ったメンバー設定や趣味を取り入れたイベントとして行われるものも人気です。

お見合いパーティー形式だったとしても年齢が40代以上や再婚者または再婚に理解のある人限定で募集したり、趣味が料理の人たちが一緒に料理を作るイベントやBBQを楽しみながら司会者の進行で婚活が行われたりと、より理想の条件にピッタリの相手を見つけられるような、参加者の条件を絞った婚活パーティーの需要が高まっています。

このように婚活の一媒体である結婚相談所と婚活パーティーを比較してみると、「婚活」と一口に言ってもその手法も内容も全く異なるものだということがわかります。

「結婚したい」「理想の結婚相手を見つけたい」という目的は一致するものの、ただ単にその目的に向かい、やみくもに婚活を進めてみてもその方法が自分に合っているかはわからず、何年も婚活をしてみたものの、結局はイマイチしっくり来ずに時間とお金を無駄にしてしまったという人も多いものです。

では実際に福岡ではどちらの婚活スタイルが良いのでしょうか。

まず言えるのは、結婚相談所も婚活パーティーも都市部の方が人が集まるため出会える確率はアップします。

これは婚活媒体全体に言えることですが、過疎地だと人口自体が少ないため、相談所に登録する人の数が限られてしまうため理想の条件に合う相手がいる確率も下がってしまいます。

またパーティー自体も人が集まらないため開催されず、されたとしても数が少なく、参加メンバーも同じ人が多い傾向にあります。

しかし、福岡の場合は、特に中心部は5大都市にも入る大都市圏なので人口も多く、相談所の会員数もパーティーが行われる数も申し分ありません。

婚活の環境ベースとしてはどちらも問題なく進めることができる環境が整っています。

では、どちらが良いのかというと、それはズバリその人のタイプによってメリットが異なります。

あまり恋愛経験がない人や、異性と出会っても恋愛に発展させるのが得意ではない人、また仕事が忙しいなどでなかなか出会いや恋愛に時間を作ることができない人は結婚相談所がおすすめです。

仲介型はもちろん、データマッチング型も専用スタッフが就いて事細かにアドバイスをしてくれるので、自分の理想の条件を提示するだけではなく、どういうタイプが自分に合っているのか、どういう人と結婚したら理想の結婚生活が送れるかという結婚観についても分析してアドバイスをしてもらえるので、出会いから成婚まで手厚くサポートしてもらえるメリットがあります。

また、出会いがない環境だけど、できるだけ恋愛に近い形で結婚したいという人はデータマッチング型の結婚相談所がおすすめです。

専任スタッフが就いてアドバイスを受けることはできますが、スタッフとのやりとりは進捗の確認程度に留めることもできるので、自分主体で紹介相手とサイト上でやり取りをして仲を深めて行くことができるため、出会いのきっかけは結婚相談所の紹介でも、その後の流れは2人でのやり取りという恋愛に近い流れを作ることができるのが大きなメリットです。

福岡の場合は人口が多いので結婚相談所の登録者数も多く、仲介型でもデータマッチング型でもどちらも問題なく選択することができるのも魅力です。

そして、あまり婚活費用をかけたくない、自分の好きなタイミングで婚活をしたいという人は福岡の婚活パーティーがおすすめです。

結婚相談所の場合は昔に比べてかなりリーズナブルになっているとはいえ毎月の会費は発生するところがほとんどです。

会費となると活動をしなくてもその費用はかかってしまいますが、婚活パーティーの場合はその都度払いで参加することができるのがメリットです。

毎月婚活をする時間的余裕はないけど、年に何回かは参加してみたいという人や、時間がとれるのが不定期なので参加できる時期としばらくできない時期がある人などはその都度参加するごとに参加費用を払えば良い婚活パーティーならば婚活に多額の費用をかけずに行うことができます。

気になる成功率ですが、全体的な成婚率としては結婚相談所の方が高めです。

費用はかかりますがサポートが充実していること、そして費用が高い分、結婚に対して真剣度の高い人が集まるというのがその理由ですが、婚活パーティーは回数参加するごとに理想の相手と出会える確率は高まります。

福岡の場合は婚活人口が高いこともあり、また飲食店の多さや街の繁華状態などをみても日本でも有数で婚活パーティーの数が多い地域です。

そのため、婚活パーティーで理想の相手を見つけたいという人にとって福岡は需要にマッチした地域といえます。