異性と知り合うきっかけのひとつに「お見合い」があり、昔は主流でしたが今は少なくなってきています。
理由としては自由恋愛が多くなったこと、昔の女性は自ら好きな人を見つけて結婚するということがとても少なく、個人よりも家を主体の時代がありました。
そのため結婚とは個人の幸せというよりも、家を盛り立てていくものであり、生まれた時に許嫁が決まっている、または見合い話で決まるのが一般的でした。
自由恋愛が主体となっている現在から見ると、不自由で人間扱いをされていないようにも感じますが、多くがそういったものなので特に疑問を抱くことも少なかったかもしれません。
また結婚は一人で行うものではなく、男性側も同じように家を盛り立てるために嫁候補を用意されるので、立場的にはそれほど変わらないと言えます。
最も男性側は結婚後に遊郭など遊ぶための場所がありましたが、女性は基本的に家から出ることができないので、その分だけ自由がないと言えるかもしれません。
ただ自由恋愛が主流でなかったからこそ、運命として相手と添い遂げて幸せになるケースも多かったはずです。
またお見合いの様子で相性が悪い時には中止になることも多く、政略結婚など他の目的がない時にはそれぞれの感情も大切にされてきました。
愛情にもさまざまな種類があり、激情的な恋心だけがすべてではなく、少しずつ相手を知り思いやりを深めながら育てていくものもあります。
現在も好きになった相手が必ずしも自分の想像通りではなく、イメージを投影していただけという場合もあり、結婚して間違いだったと気付くこともあるはずです。
それゆえお見合いに関しても同じようなことが言えて、単純に知り合う方法が他者からの紹介であり、結婚相談所を利用するのと似たようなものと考えることもできます。
紹介してもらうということで受け身の感覚に陥りますが、実はお見合いに自由恋愛にはない大きなメリットがあります。
お見合いのメリットは相手の身元がしっかりとしているところで、紹介者も自分自身の面子や世間体といったものを気にするので、人様に対して恥ずかしくなるような人物を推してくることはありません。
個人情報に関してもある程度は熟知していますし、釣書きも備わっているので安心はできます。
職業や収入、健康状態などがはっきりと分かっているのは大きく、自由恋愛で好きになった相手が既婚者や詐欺師だったというケースは少なくありません。
そういったリスクを減らせるメリットがあるのは大きく、写真や釣書きで無理だと感じた場合は断ることもできます。
ただ相性は顔を合わせて話をしてみないと分からない部分は大きく、生理的な嫌悪を感じるといったほど酷くない場合は、見合いの席に行くのも悪くはないです。
ただお見合いに行く場合、いくつか知っておくと安心なことがあり、服装やマナーはもちろん、いわゆるNG話題についても覚えておくと失敗せずに済みます。
様子見という気持ちであっても、相手が好ましいタイプなら付き合うことも視野に入れるようになりますので、タブーを知って避けると好印象を与えることができます。
断るにしてもマイナスの評価よりもプラスの方がよく、今後にも役立つので参考にしてください。
お見合いの時に口に出してはいけない話題ですが、これは婚活パーティーなどでも同様ですし、ある意味では社会人として知っておきたい内容ということもできます。
お見合いに限らず、他者とのコミュニケーションは不快感を抱かせず、楽しい気持ちを持続させることがポイントです。
ただ見合いという席になると、結婚相手として見極めたい、知りたいという欲求から普段の礼儀を忘れてしまうこともあります。
そこでタブーを覚えておくことによって、トラブルやリスクを回避することが可能です。
こういった質問は率直な気持ちになればどちらも相手に対して尋ねたい、気になるものです。
しかしながら自分が言われて嬉しいと思うことはなく、むしろ不快感を抱くはずです。
ポジティブ思考の方なら積極的に自分の婚活状況を口にすることもありますが、一般的には長くなるほど自分がモテないということと同意になるので、恥ずかしさや情けなさを感じて、場合によっては怒りが引き出される可能性もあります。
場の空気が悪くなる可能性が高いので、婚活状況を尋ねるのはNGと覚えてください。
またプライバシーに踏み込み過ぎる質問もタブーで、こちらに関しては見合いの場だからこそ許されると思っている人もいるので注意が必要です。
釣書きなどである程度の個人情報を知っている、だからこそそれ以上を尋ねても大丈夫だと思ってしまいますが、マナー違反となります。
これから関係を築いていくためには気になる問題ですが、お見合いの席で尋ねてはいけません。
互いに初対面であり、関係性としてはただその場で紹介されただけであり、付き合っているわけではありません。
プライバシーに踏み込むのはお付き合いをはじめてから、ここが大切なポイントになります。
お互いの波長があって親しみが増してきた時は逆に要注意で、つい聞いてはいけない質問を口にしてしまい、盛り上がっていた場が凍り付いてしまいます。
こういった内容は確かに結婚相手には確認しておきたいものですが、ただ紹介されている関係においては失礼なものです。
こういったことはお付き合いをはじめてから尋ねるのがマナーで、結婚を前提に考えると気になるものですが注意してください。
ここでポイントになるのが「お金の話は絶対にNG」と「プライバシーに踏み込まない」で、この2つを守ればだいたいは問題ありません。
恋愛観や結婚観というのは見合いの場を考えれば気になるところですが、あくまでお見合いしている最中はそれぞれの仲人に紹介されている状態で、お付き合い前の段階と考えてください。
知り合いの知り合い程度の間柄と思えば、自然と話題も決まってきます。
良くお見合いの場で子どもの頃を話すことがありますが、これも周囲の仲人や両親が口にするのはいいですが、本人同士は黙っていた方が正解です。
子どもの頃というのもプライバシーの一環ですし、すべての人が良い思い出を持っているわけではないので、避けた方が安心だと考えられます。
お見合いの席でタブーの話題がありますが、成功させるためには態度も重要な意味を持ってきます。
まずは服装で、人は見た目ではないとよく言われますが、第一印象は外見からしか分からず、持って生まれた美醜はどうすることもできませんが、自分に似合う服を選ぶ、清潔感を出すことはできるはずです。
おしゃれをするというのは見栄を張ることではなく、相手に対する気遣いや尊敬、マナーの一種だと考えてください。
TPOという言葉があるように、その場に相応しい恰好が求められます。
女性の場合はお見合いというと振袖をイメージされるかもしれませんが、最近はそこまで意識することはなく、スーツやワンピースでもよいですが、フォーマルを意識することが重要です。
男性は羽織袴は現在の風潮に合いませんので、シンプルにスーツで問題ありません。
ただちょっと気遣って、シャツに皺がない、よれていないなど細部に気遣う、靴もしっかりと磨き上げておくと好印象を持たれやすいです。
そしてお見合いの場ですが、話題に関してはタブーを避けた方が良く、積極的に話すよりも周囲の流れに任せた方がいいかもしれません。
ただこの時に相槌は打つようにして、ただ「はい」「そうですね」といったものだけではなく、バリエーションを付けることが大切になってきます。
本人は親権でも相槌が1〜2種類しかないと、話をいい加減に聞いていると思われてしまうので注意してください。
相槌を打つ時は疑問形で返すのが良く、会話が弾みやすくなります。
態度も見られていますので、やる気がない、詰まらないといった様子を見せるのはマイナスポイントです。
人見知り気味で初対面の方となかなか打ち解けられない、自分から話題を出せない人も、せめて笑顔でいるようにしてください。
神妙な顔をしていると、その場にいるのが辛いと思われてしまいます。
言葉にしない限り気持ちは伝わりませんので、会話が難しいなら笑みを浮かべる、楽し気な様子を作ることが必要です。
無表情で無反応というのはお見合いの席だけではなく、他者と交流の場で大人がするべき態度ではないはずです。
そしてお見合いをする時は釣書きを受け取っているはずで、相手のプロフィールは覚えるようにしてください。
名前と職業、最終学歴くらいはチェックしておいた方が良く、人によっては学歴コンプレックスを持っている場合もあります。
有名私学を出ていても、国立が良かったと思っている人もいますので、学歴に関しては意識して覚えておくとトラブルを回避できます。
そして覚えておきたいのが、お見合いの場で当人同士が連絡先を交換するのはルール違反だということです。
あくまで仲人を通じて行う必要があり、お付き合いを決めるのも同様にしなければいけません。
小さなポイントとしては食事をする時は、マナーを確認して守るようにしてください。
急に綺麗な食べ方ができないかもしれませんが、マナーを知って守るようにすれば悪印象は抱かれないはずです。
その反対に、綺麗に着飾っていても食べ方が汚いとマイナス点となってしまいます。
お見合いを成功させる、相手に好印象を持ってもらうためには、マナーを守ることが必要です。
タブーである話題や態度を知って気を付けるようにする、それだけでも評価を良くすることにつながりますので、しっかりと学んで活用してください。