手を繋いで歩いている老夫婦を見ると心が温かくなって「あんな夫婦になりたいな」と思うことはありませんか？多くの既婚者が「結婚は墓場だ」なんてことを言いますが、せっかく愛し合っている男女が夫婦になるのですから幸せな結婚生活をイメージしたいですし、その関係を何十年も続けていきたいと思いますよね。

しかしどんなに愛し合って結婚をしたカップルであってもその気持ちを永遠に持続させるというのは簡単ではありません。

一緒に生活をしていくうちに相手のことを家族として見るようになるので、恋人同士だったころのようにドキドキしたり、ふとした瞬間にときめいたりするような感覚が薄れて行ってしまうものです。

そうやって2人の関係が変化していく中で苛立ちなどの別の感情も生まれてくるようになり、結婚生活がぎくしゃくして不仲になってしまう場合もあります。

そんな関係にならないようにするために大切なのは夫婦間のコミュニケーションです。

では具体的にどのようなコミュニケーションをとっていけばいいのでしょうか。

長い結婚生活を送っていると徐々に会話も減ってきてしまいがちです。

毎日会い、変わらない日常を送っているので特に話すようなこともなくなってしまうのです。

しかし家庭内で会話が少ないというのはとても寂しいものですよね。

会話だけがコミュニケーションというわけではありませんが、自分が思っていることを人に伝えたり、人が思っていることを伝えてもらってそれを聞いたりするというのはとても大切なことです。

相手が何を考えているのか何も分からない状態で結婚生活を続けていてはどんどん冷え切った関係になってしまいます。

一緒に見たテレビの話や職場であった出来事など、内容はなんでもいいので言葉を交わすようしましょう。

どうしても会話のネタが見つからないという場合には挨拶だけでも構いません。

「いってらっしゃい」や「おかえりなさい」など毎日声をかけあうだけでも違いますよ。

会話はコミュニケーションの基本ですが、それだけではなく表情にも変化をつけるとより良好なコミュニケーションをとることができます。

無表情でテレビの話をするよりも、面白いところは笑いながら、悲しいところは涙しながらしゃべった方がその場の雰囲気も変化して会話をより楽しむことができるようになりますよね。

無表情だとどんな会話をしても単調に聞こえてしまうのでとてももったないのです。

相手は自分をうつす鏡なので自分が笑顔で語り掛ければ相手も笑顔で返してくれます。

これが円満な関係を保つためには必要不可欠です。

セックスは男女間における大切なコミュニケーション方法の1つです。

自分のすべてを見せることができるということはそれだけ相手のことを愛していて、気を許すことができるという証拠でもあります。

だからこそセックスというのは結婚生活の中でもとても大切なのです。

長い結婚生活を過ごしてきたのでとても異性として意識することができないというような場合には無理に体を重ねる必要はありません。

しかし手を繋いでみたり抱きしめ合ったりなどの肌が触れるようなスキンシップは行うようにしましょう。

そうするだけでも相手に自分の気持ちを伝えることができます。

パートナーとの接触を避けたりすると「他に相手がいるから満足しているのでは」と浮気を疑われてしまう恐れがありますし、2人の距離がどんどん遠のいていってしまうことにもつながります。

そのため誰にでもできるスキンシップではなく、愛している人にしかしないスキンシップも行うように心がけましょう。

夫婦になれば共同生活を送ることになるのですが、毎日の生活環境にも結婚生活を円満にするためのコツが隠れています。

離婚の原因で多いのが「価値観が合わない」というものです。

毎日一緒にいるのですから価値観が違うとなるとそれだけでストレスがたまってしまい円満な結婚生活を送ることができなくなってしまいますよね。

しかし夫婦とはいえど血のつながりがない他人同士なのですから生まれ育った環境が違いますし、価値観が違って当たり前なのです。

大切なのは今まで培ってきた価値観を重要視するのではなく、新しい家庭で採用することができる新しい価値観を生み出していくことです。

今まで過ごしてきた実家で課せられてきたルールを新しい家庭にも持ち込む必要はありません。

2人で話し合って2人でルールを決めていけばいいのです。

そうすればお互いに歩み寄っていくことができますし、それぞれの家庭で培われてきた価値観に縛られることもなくなります。

そうすれば共通のルールを持つことになるので、今までの違いに対して苛立ちを感じるようなことも避けられます。

住み心地の良い環境も結婚生活を円満に送るためには必要です。

たとえばきちんと掃除や整頓ができている家であれば気持ちもすっきりしてゆっくりとくつろぐことができますが、ごみだらけの散らかっている部屋だとゆっくりくつろぐスペースも確保できませんし、目に付いたホコリやごみのにおいなどが気になって苛立ってしまったりすると心にゆとりを持つことなんてできませんよね。

自分が過ごす場所の環境はその人の心にも大きな影響を与えます。

心が穏やかでゆったりとすることができる場所であれば人とのコミュニケーションも穏やかにとることができるのです。

また掃除にかぎらず毎日の食事もとても重要です。

食は人の体をつくるものですからおいしいかどうかだけではなく栄養バランスが考えられているかどうかということもとても大切です。

女性が作るのか男性が作るのかというのは夫婦によって異なりますが、毎日おいしい食事が待っているということを考えると早く帰りたいと思えるようになりますし、おいしいものを食べることで自然と笑顔になったりしますよね。

そういったことが毎日行われていれば結婚生活もずっと円満でいられます。

パートナーに対する気持ちの変化は年月とともに変わりますが、食に関する感性は変わるものではありません。

ただお腹を満たすことができればいいという考え方をするのではなく1つのコミュニケーションのきっかけになる大切なものだと考えるようにしましょう。

結婚生活は一緒に生活をしている人だけが円満でよければそれでいいというものではありません。

結婚というものは愛し合っている2人の間だけで成立するのではなく、お互いの家族にも関係があることです。

一緒に生活をしているわけではなかったとしても、実家の両親の老後はどう面倒を見ていくのか、子どもができたらどのように協力をしてもらうのかなど何かと関わっていく機会があるものです。

パートナーだけではなくお互いの家族も大切にすることで困ったことがあれば助けになってくれるかもしれませんし家族のことでストレスを抱えるということもないでしょう。

結婚生活を円満にするコツには様々なものがあります。

それぞれの家庭によって何を重要視するのかは変わってきますから何を優先的に心がける必要があるのかは一概には言えません。

しかしどんな夫婦にも共通して言えるのがパートナーを尊敬したり思いやりを持ったりする気持ちをいつまでも持ち続けるということが大切だということです。

結婚生活を始めて間もない頃というのは新しい生活を楽しんだり、大好きな人とずっと一緒にいることができる幸せをかみしめたりととても幸せな時間だと感じられるでしょう。

しかしその生活が徐々に当たり前になってくることで態度が変わってきたり、コミュニケーションの取り方も変わってきたりとなにかしらの変化が訪れるものです。

一生新婚のころのようにラブラブでいられるとは限らないのが結婚の少し寂しいところだと言えるでしょう。

そんな中でも決して忘れてはならないのがパートナーを尊敬するということです。

一緒に生活をしていく中でパートナーに対して腹を立てることもあるでしょうし、不満が積もりに積もって離婚を考えてしまう人もいるでしょう。

そうなってくるとどんどん相手の嫌な部分ばかりが目について毎日の生活が苦になってきてしまいます。

そうならないようにまずは相手のすごいところや尊敬できるところをしっかり認めてあげましょう。

「家事をまったく手伝ってくれないから腹が立つけれど、家族を養うことができるほどの稼ぎをしてくれる」と考えればとてもありがたいですし、家事を手伝うことができないほど疲れているのだと思えば仕方がないなと思えるようになりませんか？

また「細かいことに口うるさいけれどしっかりと家計を管理してくれている」と考えれば多少口うるさいところがあったとしてもそれは家庭を支えていく上で仕方がないことなのだと思えるようになりませんか？

このように生活態度で気になることがあったとしても、その反面すごいところや尊敬できるところはあるのです。

悪いところばかり見ていたらどんどん相手のことを嫌いになっていくしかありません。

しかし良いところを見ることでその人を尊敬することができますし、ありがたいなと感じる事で相手の嫌なところも気にならなくなります。

結婚生活は2人が協力していかなければ成り立ちません。

相手の尊敬できるところを見つめることでともにあることを喜んだり、自分も頑張ろうと思えるようになるのです。

また夫婦で協力し合って1つの家庭を成り立たせているので思いやりを持って生活をすることも欠かせません。

「いつもは妻がご飯を作ってくれるけれど、たまには外食にしてお休みをさせてあげよう」と普段当たり前のようにやってくれていることに関して感謝をしたり「仕事用のカバンが汚れているから軽くふいておこう」と気になったところに手を加えてあげたりと、これらすべての行動は相手を思いやった上での行動です。

そういった思いやりに触れることでパートナーの存在をより大切なものと感じるようになり「ありがとう」という言葉を発することでお互い嬉しい気持ちになります。

やってあげようと恩着せがましくしてしまうと見返りを求めてしまうので、無償の愛として思いやりの行動を見せることが円満な夫婦関係を保つためにはとても重要です。